看護師の中には、静脈注射に対して苦手意識を持つ人も多く、どのようにすればスムーズに出来るのかわからないと悩んでいる人も少なくありません。そのような苦手意識を持ったまま看護師が静脈注射をしてしまうと、神経を傷つけるなどの危険な後遺症を引き起こしてしまう可能性があります。このため、医療機関で働く看護師にとって欠かせない業務の一つである静脈注射は、注意点を意識することである程度スキルを上達させることが可能です。そんな静脈注射の注意点として挙げられているのが、注射した際に必ず患者に痛みがないかどうかを確認することです。
注射をすれば、もちろん針による痛みはありますよね。ただ、注射の痛みは針を刺した時の痛みだけではなく、薬液漏れによるものや神経を傷つけてしまった結果によるものも含まれています。特に薬液漏れの場合は、薬液だけではなく血液も漏れて内出血を起こしてしまうため、強い痛みを感じやすいです。そのため、看護師は静脈注射をした時には必ず患者に対して痛みがあるかどうかを確認し、何らかのトラブルが起きていないかどうかを調べる必要があります。もしも痛みがあると患者が訴えた場合はどこにどのような痛みがあるのか確認しなければいけませんし、痛みだけではなく違和感があるかどうかも調べます。
このようなやり取りを繰り返す中で、痛みがどのような内容のものなのか徐々に感覚で分かるようになってきます。どのようにすれば痛みが起きるのか把握しやすくもなるでしょう。結果として、痛みが出た場合の対処法や静脈注射の失敗のリスクを減らせるため、注意点を必ず知っておくことが大切だとされています。